色覚制限が残る職業

先天的に赤と緑の区別がしづらいなど、色の見え方が異なることを先天色覚異常といいます。日本人では男性の5%、女性の0.2%と推計されています。かつては大学進学や就職で制限が設けられていましたが、2001年の法令改正で採用を拒まれる事例は大幅に減りました。厳しい制限のあった警察官や自衛隊でも、職務遂行に差し支えないと判断されれば認められることが増えました。
文字や記号の使い方だけでなく、配色を微調整することで解決できるケースが多く、色誤認を避ける工夫を学ぶ機会の提供と社会インフラの整備が求められます。

(2020年12月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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