花粉症とは

花粉症はアレルギーという病気の一種です。外から来た花粉を体が追い出そうとして起こる反応です。鼻に花粉が入ったらくしゃみで吹き飛ばし、鼻水で洗い落そうとする合目的な反応です。目に花粉が入ると目がかゆくなり、涙で洗い流そうとします。体は外から来た花粉を排除するために抗体を作ります。再び花粉が体に入ってくると抗体が働き、体内でヒスタミンなどの化学物質出ることにより、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こします。
生まれつきの体質によって、アレルギーになりやすい人と、なりにくい人がいます。お母さんやお父さんが花粉症だと、子どもも花粉症になりやすくなります。花粉症になるかは、花粉を吸い込んだ期間や量も関係しています。スギ花粉症の人は日本国内に約2,000万人いるといわれています。沖縄にはスギがないし、北海道にもスギが少ないから、沖縄や北海道にはスギ花粉症の人も少なくなっています。花粉症はスギ以外にもヒノキやブタクサなど色々な花粉が原因となります。

(2018年3月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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