全国の警察が、虐待が疑われるとして2015年に児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、3万7020人にも達しています。これは前年度比28%増です。このうち、生命に危険がある緊急時や夜間などに警察が保護した子どもは3年連続で増え、最多の2624人に上っています。虐待への社会的な関心の高まりから、積極的な通報につながったことが要因と考えられます。
通告の内容は、暴言を吐かれるなどの心理的虐待が最も多く40%を占めています。その他、育児放棄などのネグレクト、子どもに対する暴力などの身体的虐待が続いています。児童相談所の対応には限界があり、警察と児童相談所との連携のより一層の強化が大切となります。
(2016年3月24日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)
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