2 米医療機器大手のアボット社は、指に針を刺して血液を採らなくても自分で血糖値を測れる製品承認取得を日本の厚生労働省へ申請しました。腕につけたセンサ-で体液を分析し、測定するものです。痛みを伴わない上、長時間継続して測定できるのが特徴です。実際に使用する場合は、医師の診断を受けた上で患者が購入します。
承認取得を申請したのはフラッシュ血糖測定器です。五百円玉サイズで表面に突起がついたセンサ-を上腕につけて使用します。間質液という人の細胞間を満たしている体液から血糖値を割り出します。欧州8カ国では既に2万円弱で販売しています。長時間装着し続けられるため、血糖値が上がりやすい時間帯を把握することもでき、食事のタイミングなどを調整しやすいといった利点があります。
(吉村 やすのり)