訪日客の増加

日本を訪れた2018年の外国人の数が、12月18日に初めて3千万人を突破しました。アジアを中心とした旺盛な訪日需要に支えられ、5年で3倍に増えています。けん引役はアジア諸国です。特に中国、韓国、台湾、香港の4カ国・地域で全体の約7割を占めています。最近はタイやフィリピンなどアジア各国・地域からの訪日客も増えています。
2020年に4千万人の訪日客を受け入れるための課題としては、主要な足となる空路の拡大です。宿泊施設も足りません。2020年の東京五輪などをにらみ、ホテルは新設ラッシュですが、それでも訪日客4千万人時代を見据えると十分ではありません。地震や台風といった自然災害が多い日本列島ですので、訪日外国人旅行者の誘客を進めていくには、災害時の対応も課題となります。

 

(2018年12月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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