全国の認可外保育施設は、現在8038施設で、児童数は20万1530人にも及びます。保育を必要とする児童数の増加により、認可外保育園が増加しています。児童福祉法に基づく都道府県知事などの認可を受けていない認可外保育施設で、健康診断や避難訓練などに関する国の指導監督基準をみたしていない施設が37%も占めています。
6人以上の子どもを預かる認可外保育施設は、設置の際に届け出が義務付けられており、毎年立ち入り調査を受けています。都道府県が14年度に5343カ所を立ち入り調査したところ、37%の2007施設は国の指導監督基準を満たしていませんでした。具体的には、子どもの健康診断を年2回実施していない施設、地震や火事に備えた避難計画・訓練を実施していない施設などが多くみられます。子どもの安全を守るためにも、認可外保育所であってもしっかりとした指導が必要となります。
(2016年2月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)