幼稚園と保育所のふたつの機能を持つのが認定こども園です。保育所に入れない待機児童の解消につながるため、来年4月に始まる「子ども・子育て支援制度」でも拡充をめざしています。認定こども園は、幼児教育と保育を一体的に提供することになります。親が働いているかどうかに関わらず利用することができます。
仕組みが大きく変わることで混乱も出ています。これまでは園に直接申し込み、園が入園者を選ぶのが基本でした。新制度では、保育を利用する2号(3~5歳時)、3号(0~2歳児)の認定を受ける場合は原則、申込みが市区町村の窓口になります。待機児童が多いところでは、自治体が親の働き方などから優先順位をつけて入園先を選びます。幼稚園部分を利用する1号(3~5歳児)も、保育所と同様に保護者の所得に応じて市区町村が定めた保育料になります。国が示した基準額を元に決めるため、今より保育料が上がるケースもでてきます。
(2014年11月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)