認知症の行方不明

 警察庁の調査によれば、昨年の認知症の行方不明者を年齢別に見ると、80代以上が1万1,152人で6割超を占め、70代が6,054人、60代が777人、50代が129人、40代が9人と続いています。2023年以前に届けられた人を含めると、昨年中に生存が確認されたのは1万6,942人です。届け出を受理してから3日以内に98.2%が発見されています。1年以上経って生存が確認された人も2人いました。

 昨年行方不明になり、昨年中に発見に至らなかった人は273人でした。一方、昨年届けがあった人のうち亡くなった状態で見つかった人は491人です。遺体で発見された場所を初めて調査したところ、行方が分からなくなったところから1㎞以内が235人、1㎞超~5㎞以内が147人でした。8割近くが5㎞圏で見つかっています。50㎞を超える場所で見つかった人は15人でした。

 発見場所は多い順に、河川・河川敷が115人、用水路・側溝が79人、山林が71人です。行方不明になった場所周辺での死亡事例が多いことから、行方が分からなくなってから迅速に捜すことが大切です。

(2025年6月6日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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