農林水産省によると、2018年の農業就業人口は175万人です。直近の10年で100万人以上減っています。さらに65歳以上が占める割合は、60%から68%に高まり、人手不足と高齢化には著しいものがあります。2030年には、農業人口は100万人になると推計されています。
勘と経験が必要だった農業で、ロボットや人工知能(AI)の活用が進んでいます。ロボットなどの先端技術を農業に活用するスマート農業関連のスタートアップが増えています。野菜収穫用のロボットや、作物の生育状況を見て農薬を散布するドローンで作業効率を上げることも試されています。スマート農業のスタートアップと総合商社が手を組むケースも増えてきています。
(2019年4月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)