京都大学の研究グループは、間質が豊富で治療が効きにくい大腸がんに多く存在するトロンボスポンジン-2(THBS2)というタンパク質が、がん細胞を攻撃する免疫細胞であるCD8陽性T細胞ががんの中に侵入を妨げ、がん免疫を抑制していることを発見しました。
マウスモデルで、THBS2の働きを抑制することで免疫療法の効果が増強することを確認しました。今後はTHBS2阻害剤の開発をすることにより、手術ができないほど進行した大腸がんの治療や、手術の前に予めがんを小さくする治療に使うことができると思われます。

(2025年12月4日公開 京都大学HPより)
(吉村 やすのり)





