過労死等防止対策白書によれば、過去5年の過労自殺の事例を年代別にみると、自殺者数は男性は40代、女性は10~20代が最も多くなっています。2016年度に労災認定された過労死や過労自殺は、191件にも及びます。職場における労働環境の改善のみならず、心のヘルスケアが大切になってきています。
白書では、2010年1月~2015年3月に精神疾患で労災認定され、補償金の支給が決定された事案を分析しています。計368人(男性352人、女性16人)が過労自殺していました。年代別に分析したところ、従業員100万人当たりの自殺者数は男性は40代が3人で最も多く、次は50代の2.8人です。女性は10~20代が0.4人、30代が0.2人の順でした。
(2017年10月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)