帝国データバンクの調査によれば、東京都の企業で正社員が不足と感じていると答えた割合は55.3%でした。3年連続の増加で過去最高水準となっています。物価高に伴う社会的な賃上げ要請に、十分に対応できない企業が多くなっています。
非正社員の人手不足割合は31.2%でした。業種別で人手不足が最も深刻なのは、正社員と非正社員ともに旅館・ホテルでそれぞれ90.0%、88.9%でした。デジタル人材などの情報サービスも正社員で、79.9%と高水準でした。原材料・エネルギーなどのコスト高騰も重く、小規模企業を中心に賃上げが難航しています。
(2024年3月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)