東京都内の大学に進む地方出身の学生が減少しています。全国の2割近くの大学が都内に集まっていますが、近年の家賃や授業料の高騰が背景にあるとみられます。地方出身者の大学生は東京で減り続けています。文部科学省の調査をもとに、都内大学の入学者を出身高校の所在地別にみると、首都圏以外の出身者は2003年で約36%でしたが、2015年に30%を割り、2023年は約28%でした。
日本学生支援機構の調査によれば、2022年度の大学生の1年間の学費と生活費は、自宅外から通う学生の平均額260万100円が、自宅生の平均額182万4,400円の約1.4倍です。10年前と比べても、約1万円増の自宅生に対し、自宅外生は7万円近く増えています。
(2025年1月8日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)