都議会におけるセクハラ問題

都議会で晩婚化や晩産化の対策について質問した女性都議に対して、男性都議から心無いヤジが飛ばされた。女性都議が出産や不妊に悩む女性のサポートを訴えたのに対し、「お前が早く結婚すればよいのではないか」とか「産めないのか」などのヤジが相次いだ。都議会の会議中のヤジは、正規の発言ではないため、罰則はないが、人とは思えぬ情けない行動である。

東京における晩婚化は社会的問題となっており、未婚化はわが国全体の喫緊の取り組むべき課題である。これらの問題が解決されなければ、少子化の危機は突破できない。議員の認識のなさや品位の低さはどうすることもできない。少子化対策のための制度の改革はある程度可能であるが、社会や男性の意識の改革は困難を極める。こうした言動はたとえヤジであっても発言者を特定し、反省を促すべきである。

(2014年6月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

 

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