配偶子の売買を考える―Ⅵ(クローズアップ現代に出演して)

クローズアップ現代のチームより、ネットで精子提供が行われていることを知った。10年以上も前、精子バンクが問題となったことがあったが、協力する医療関係者もおらず、精子の処理や凍結などの技術を提供できず、実際にはそのバンクは消滅した。しかし今回のケースではネットで精液を手に入れ、その精液を自分で注入するという。医学的にも大変危険な行為である。

 精液の安全性も質も担保されておらず、自分自身で感染症を引き起こすような操作を自分に施すことになる。本人の感染はもとより、生まれてくる子どもにHIVなどのウィルス感染症を引き起こす可能性も否定できない、また、一人の男性の精液から何人もの子どもが誕生しているのかもまったく不明である。そして何よりも母となる人が生まれた子どもに対して真実を告知することができるのだろうか。

 このような行為が今回の報道のように実際に行われているとしたら、厳しく取り締まざるを得ない。

」(吉村 やすのり)

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