配偶子の売買を考える-Ⅰ

先日、マスコミ関係者からインターネットの発達によってウェブ上での配偶子の売買があることを聞いた。金銭の授受がある場合と無償の場合もあるようである。キャリアを模索して伴侶を探す暇もなく、40歳近くなって探し始めたら相手が見つからず、それでも子どもが欲しいと願い精子を利用したいと考える女性がいる。海外のみならずわが国においてもネットで手に入れた精液を自分で腟内に注入している女性がいるという。

 米国では精子バンクが存在し、男性に精子がない不妊カップルのみならず、同性愛のカップルのためにも精子の提供が実施されている。女性が子どもを産める期間は限られている。女性が男性と同じ職場でキャリアを求めるようなアメリカ社会においては、精子バンクの利用は女性の子どもを持ちたいという望みを叶える重要な手段となっている。

(2013年9月13日 日経新聞Web)

(吉村 やすのり)

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