長崎大学医学部学生講義

 103日、長崎大学医学部の学生に対し、「子どもをもつということー生殖医療の進歩の中でー」と題して講義をさせていただきました。

 

 イギリスのエドワーズ博士とステプトー博士が、1978年にヒト体外受精・胚移植に成功して以来、不妊治療にパラダイムシフトが起こりました。最も新しい2015年のデータによれば、総治療周期数は424,151であり、51,001人の子どもが誕生しています。実に19.7人に1人が、体外受精関連技術によって生まれていることになります。しかし、一方でこれら生殖医療技術は、社会的、倫理的、法律的な様々な問題を提起し、生命の起源に対する考え方、家族観や社会観を大きく変える医療として捉えられるようになってきています。医学生の皆さんにも、今回の講義を通して、生殖補助医療技術によって子どもをもつことの意味を少しでも考えていただけたら幸いです。

 

(吉村 やすのり)

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