2020年9月に就任した菅義偉首相は、組閣で閣僚を第4次安倍再改造内閣より1人増やし20名としました。1885年の内閣制度発足時は9人でした。戦後、1947年施行の内閣法で、16人以内と定められました。菅内閣で閣僚ポストに占める女性の割合は10%の2人に過ぎません。女性閣僚が戦後最多となった小泉内閣でも5人で、割合は3割にない状況です。
列国議会同盟などの資料によると、2021年1月時点でカナダやフランス、米国は女性比率が5割前後です。いずれにしても諸外国に比べると、わが国の女性閣僚の少なさは際立っています。
(2021年7月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)