非アルコール性脂肪肝炎の予防

日本に脂肪肝の患者数は2,000万人以上います。このうちアルコールの飲み過ぎがなくても肝炎を起こす非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に進行する人は、脂肪肝の1~2割を占めています。脂肪肝はアルコールに由来するものと考えられがちですが、NASHの患者数は増えています。NASHになると、10人に1人は肝硬変になります。心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患にもなりやすいとされています。
男性は30代後半から、女性は60代からなる人が多くなっています。薬物療法にのみ頼ることはできず、食事管理と継続的な運動は必須になります。肥満時から体重を10%落とした状態から継続し、筋肉を強化するのが良いとされています。筋肉は糖分を代謝するため、肝機能の補助に良い影響があります。

(2021年3月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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