非正規社員の増加

高度経済成長の時代、特に男性労働者のほとんどは正規社員でした。平成時代に入ってバブル経済が崩壊し、雇用形態は大きく変わり始めました。年々増えていったのが非正規です。政府によると非正規社員の数は約2100万人と、今や労働者全体の4割近くを占めます。
非正規社員は、大きく3つに大別されます。所定労働者の一部、例えば1日4時間働く人をパート・アルバイトと呼びます。派遣会社に雇用され、そこから実際に働く職場に派遣される人は、派遣社員です。半年、1年などと一定の雇用期間があり、契約を更新しながら働く場合は、一般に契約社員です。60歳の定年後、同じ会社に再雇用されて働く人の多くは契約社員です。
非正規社員の特徴をまとめると、短時間労働、有期契約、転勤がないというのが一般的です。近年、企業は人件費を抑制するため、雇用調整のしやすい非正規社員を増やしました。子育てや親を介護するために短時間勤務を望む人が増えていることも背景にあります。

 

(2019年8月24日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。