国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関は、盆踊りなどとして伝承されてきた24都府県41件の民俗芸能である風流踊を無形文化遺産に登録するよう勧告しています。世界全体の登録総数は現在530件で、日本は歌舞伎や能楽、和食、和紙など22件で、登録数は中国に次いで2番目に多くなっています。
風流踊は、華やかな衣装をまとい、太鼓や笛のはやし、歌に合わせて踊るのが共通の特徴です。豊作祈願や厄災払い、先祖供養など地域の歴史や風土を反映した祈りが込められています。
日本三大盆踊りの郡上踊(岐阜)や西馬音内の盆踊(秋田)が含まれ、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されています。
(2022年11月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)