風疹患者が増えています。国立感染症研究所は、12日、直近1週間(2月25日~3月3日)の患者数が113人に上ったと発表しています。2週連続で100人を超え、今年に入って増加傾向にあります。風疹は、昨夏から患者が増加しています。2018年の年間患者数は2,917人に上り、現行の統計調査が始まった2008年以降、2番目の多さでした。風疹は2~3年流行が続くことが多くなっています。前回は2012年に2,386人の患者が出て、2013年には1万4,344人とさらに増えました。
国も対策に乗り出しています。患者の中心は、過去に1回もワクチンの定期接種を受ける機会がなかった39~56歳の男性です。約1,610万人いるこの世代の男性が、2019~2021年度の3年間で、原則無料でワクチンを受けられるようにします。早ければ4月から開始します。供給不足を防ぐため、2019年度は39~46歳にしぼります。抗体検査を受けてもらい、免疫がない人にワクチンを打つことにしています。免疫がないのは2割ほどとされています。
(2019年3月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)