風邪やインフルエンザの患者が増えるこの季節、鼻の症状を契機に副鼻腔炎になる人が増えています。副鼻腔は鼻の穴の周りにある、骨で囲まれた空洞です。頬や額、目と目の間など、左右4個ずつあり、内側は粘膜で覆われています。そこに炎症が起きて、鼻水や鼻づまりなどの症状が出ます。
副鼻腔炎の代表的な症状は、粘り気のある鼻水と鼻づまりです。目や頬などの顔面の痛みや頭痛が出たり、嗅覚障害を伴ったりすることもあります。花の症状に加えて、注意力が散漫になるなど、気付かぬうちに生活の質が大きく低下することがあります。耳鼻科でレントゲンや内視鏡などで調べてもらい、適切な治療をすることが大切です。
(2018年2月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)