2024年に東京23区で売り出された新築マンションの平均価格は1億1,181万円でした。超高額物件の販売が減ったため前年より2.6%下がったものの、2年連続で1億円超です。価格の上昇基調は続いており、郊外では需要の減退もみられています。
東京23区外の東京都下は5,890万円(前年比8.9%増)、神奈川県は6,432万円(6.0%増)、埼玉県は5,542万円(13.8%増)、千葉県は5,689万円(18.9%増)で、建設費の高騰が販売価格に反映され、いずれも前年より上がっています。近畿圏の平均価格は5,357万円(14.8%増)でした。
首都圏での2024年の発売戸数は、前年比14.4%減の2万3,003戸で、1973年の調査開始以来最少でした。建設業の人手不足で工期が延び、都内を中心に売り出せない物件が多かったことが影響しています。
(2025年1月24日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)