高校は普通教育を行う普通科が主流を占め、2017年度の高校生の73.0%に上っています。政府・自民党は、高校普通科の抜本改革に乗り出します。画一的なカリキュラムを柔軟に見直し、専門性の高い学科とすることが柱となります。各校の独自色を高め、生徒が明確な目的を持って学べるようにする狙いがあります。文部科学省令などを改正し、2021年度からの導入を目指しています。
見直しでは、文部科学省令にある普通教育を主とする学科という普通科の定義を書き換えます。高校の統廃合などに合わせて普通科を廃止し、科学技術を学ぶサイエンス学科や基礎学力を重視するチャレンジ学科など、特色を持った学科に衣替えすることが見込まれています。しかし、特色ある教育を実施するには、高い専門性を持った教員の確保が今後の課題となります。
(2019年1月4日 読売新聞)
(吉村 やすのり)