厚生労働省によれば、2017年春卒の高校生の求人倍率は2.23倍と6年連続で増えています。生徒優位の就職環境が続き、企業は人材確保に苦戦する構図が強まっています。堅調な企業業績や人手不足を背景に、高校卒採用の求人倍率は2017年春卒まで6年連続で拡大しています。2018年春卒も上がる見込みで、1994年卒以来、24年ぶりの高水準となる見通しです。
企業は生徒の確保に様々な手を講じています。高校生の就職活動は学業への支障を避けるため高校を通じて企業に応募します。一定期間は、同時並行で複数社の選考を受けられない制約があります。人手不足に悩む運輸などの業界が採用増を計画しています。
(2017年9月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)