文部科学省の公表によれば、全高校生のうち留学した比率は全国で1.18%です。3カ月未満の短期留学が9割超を占めています。高校の所在地で都道府県別の留学率をみると、兵庫県が2.72%で最も高く、岡山県、東京都が続いています。
留学した高校生は2023年度で3万4,885人に達しています。ピークの7割強ですが、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ2021年度の11倍超になっています。青森県は地域課題の解決策を学ぶ高校生を海外に送り出しています。愛媛県では留学経験者が起業して街おこしをしています。留学が地域の力になる人材を育んでいます。岡山県は85.0%増で伸び率が最も高く、青森県は66.9%増、和歌山県も63.4%増でした。
兵庫県では、以前から県立高校が海外留学を推進してきました。青森県は、語学や異文化を学ぶ海外派遣プログラムを充実させています。感受性の強い高校生のうちに海外留学やホームステイを経験する価値は大きく、企業支援、姉妹都市事業なども活用して資金源を広げることが大切です。留学前後にオンラインで交流し、短期間で効果を高める工夫も必要です。
関東・山梨でも高校生の海外留学が活発になっています。東京都は次世代リーダー育成を目指す独自制度を通じて支援を手掛け、2025年度に約150人を派遣します。茨城県は中学2年生から語学学習や海外のディベート大会への出場を支援する制度で国際人材育成に力を入れています。
(2025年11月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)







