乳腺の発達が良く、乳腺実質が脂肪よりも多く、マンモグラフィー検査で乳腺濃度が濃く写るタイプのことをいいます。女性の乳房は、乳腺の密度によって4分類あり、1~2番目に高い高濃度乳房はマンモグラフィーの画像で白く写るため異常が見落とされやすくなります。40歳以上の女性の約4割が該当するとされています。右2つの乳房の場合、がんが見つけにくいことがわかります。
マンモグラフィー検査だけでは全ての乳がんを発見することができません。高濃度乳房において乳がんを見つけにくいことを補う検査法として超音波検査があります。超音波検査を追加することでマンモグラフィー単独より、がん発見率が上がるとされています。がん見落としのリスクなどを知り、自らの乳腺密度の分類を気にする女性が増えてきています。
(2017年7月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)