高齢化・人口減による空き家の増加

 8月2日は、空き家ゼロの日です。空き家(08)をゼロに(02)と読む語呂合わせから、2018年に日本記念日協会によって8月2日が記念日に認定・登録されました。総務省の公表によれば、空き家は1993年からの30年間で約2倍に増えています。全国の空き家は900万2千戸、総住宅数に占める空き家の割合は13.8%で、それぞれ過去最多・最高を更新しています。

 各市区町村の空き家率をみると、人口2万人未満は20.9%、2万人以上5万人未満は17.6%、5万人以上10万人未満は14.6%で、いずれも全国平均の13.8%を上回っています。高齢化との関係では、人口に占める65歳以上の割合が50%以上の市区町村の空き家率は32.7%となる一方、65歳以上の割合が低い自治体ほど空き家率も低い傾向にあります。特に65歳以上の単身世帯の割合が高い自治体は、空き家率も高くなっています。

 5年間の人口の減少率が大きい自治体ほど空き家率が高率です。高齢化と人口減少が空き家の増加につながっている可能性があります。都道府県別では、空き家率が最も高いのは徳島県の21.3%でした。しかし、数では東京都が最多で、89万6,500戸に上っています。23区に絞っても64万6,800戸あり、空き家は地方だけの問題ではありません。

(2025年8月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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