道路交通法が改正されて、75歳以上の運転免許制度が見直されることになりました。3年に一度の免許更新の時に、75歳以上の人は認知機能検査を受けなければならないことになります。発症していたら、免許は停止か取り消しになります。新制度では、免許更新時だけでなく、特定の違反をして人にも認知機能検査を義務づけています。
認知機能は急に低下することが少なくありません。昨年1年間に認知機能検査で1分類と判定された人は、約5万3千人にも及びます。これだけの人が医師の診断を受ける可能性があります。検査から数カ月以内に公安委員会から公費で医師の診断を受けるよう通知が届きます。受診日と医療機関が指定してあり、その日までは運転できるし、認知症と診断されなければその後も運転できます。
(2014年6月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)