高齢者は、前年比22万人増の3,640万人、総人口に占める割合は29.1%となり、いずれも過去最高を更新しています。高齢者の男女別内訳は、男性1,583万人、女性2,057万人で、世代別では70歳以上は、前年比61万人増の2,852万人、80歳以上は同46万人増の1,206万人となりました。一方で、日本の推計人口は1億2,522万人で、前年より51万人減少しています。
国連の調査によれば、2021年の総人口に占める高齢者の割合は日本がトップで、2位がイタリアの23.6%、3位がポルトガルの23.1%などとなっています。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、高齢者の割合は今後も上昇を続ける見通しで、第二次ベビーブーム(1971~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には、35.3%になる見込みです。一方、労働力調査によると、働く高齢者は906万人で、就業者全体に占める割合は13.6%で過去最高を更新しています。高齢者のうちの就業者の割合は25.1%で、4人に1人を超えています。57.0%に当たる510万人は会社に雇用されている人でした。このうち、非正規の職員・従業員は390万人で、10年前に比べて227万人増えています。
(2021年9月20日 東京新聞)
(吉村 やすのり)