理科学研究所の発症科学総合研究センターの竹市センター長が、STAP細胞の存在の有無について結論を出すのはまだ早いと述べた。センター長は、改革委員会の厳しい批判を真摯に受け止めると同時に、小保方氏の採用時の客観的な能力の評価が不足していたことを認めた。
保管されている資料の遺伝子解析では、STAP細胞の有無を証明するのは困難であるとみられている。小保方氏の細胞やデータの管理が悪く、論文作成に使った細胞の存在が不明瞭であるからだ。理研の野依理事長は、STAP細胞の再現実験に小保方氏の参加を認めても良いとした。あとは、小保方氏がSTAP細胞の存在を証明するしか道はない。
(2014年6月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)