10代のタミフル投与解禁

タミフルを飲んだ中学生が建物から転落死するなどの異常行動が相次いだため、厚生労働省は、10代への使用を原則禁止していました。その後、タミフルと異常行動との因果関係は、明確ではないと判断されました。今年8月、タミフルの添付文書の警告欄から「10歳以上の未成年者の患者に、原則として使用を控えること」が削除されました。
厚生労働省研究班の分析では、2009~2016年の100万処方当たりの10代の異常行動の報告数は、タミフルを使った患者が6.5件でした。別のインフル治療薬でも同様に起きています。薬を使わない患者でも8.0件ありました。インフルそのものでも、異常行動は起こる可能性があります。特に小学生から中学生の男児に異常行動が出やすいとも考えられます。インフル治療薬の服用の有無や種類に関わらず、異常行動は発生するとしています。

 

(2018年10月17日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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