厚生労働省の発表によれば、100歳以上の高齢者が過去最多の8万6,510人になりました。1年前に比べて6,060人増えています。女性が男性の7倍以上に上り、全体の9割に迫っています。最高齢は女性が118歳、男性は111歳でした。医療技術の進歩などを背景に、1971年から51年連続で、100歳以上の高齢者が増え続けています。性別でみると、女性は7万6,450人と、全体の88.4%を占めています。男性は1万60人と、初めて1万人を超えました。
10万人当たりの人数を都道府県別にみると、島根県が134.75人と9年連続で1位です。高知県の126.29人、鹿児島県の118.74人が続いています。最も少ないのは、32年連続で埼玉県の42.40人でした。
100歳以上の高齢者は、老人福祉法制定の1963年に153人でしたが、1981年に1,000人超、1998年に1万人を超えました。その後も増加幅は大きく、平成の30年間では20倍以上に増えました。令和時代に入って一段と増加し、2021年は、2019年に比べると1万5,000人以上増えています。
(2021年9月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)