2023年の出生数予想

厚生労働省が発表した人口動態統計(外国人含む速報値)によれば、2023年1~3月の出生数は18万2,477人でした。1899年の統計開始以降初めて80万人を割った2022年の同期の19万2,211人を、5.1%も下回っています。婚姻数も減っており、出生数を押し下げる要因となっています。
1~3月のペースが続けば、2023年の出生数は70万人台前半になると推定されています。出生数は婚姻件数に2年半ほど後ずれして顕在化します。新型コロナウイルス禍で、2020年、2021年に結婚が大幅に減り、出生数は下振れする可能性が高くなると思われます。
2023年に生まれた人が27歳になる2050年の日本の総人口は、中位推計で1億468万人となっています。15~64歳の生産年齢人口は、2020年の7,508万人から5,540万人に減少します。婚姻数の減少などで出生数が推計を下回るペースが続いた場合は、人口の減少幅はさらに大きくなると考えられます。

(2023年5月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。