出産した母親は分娩による身体的なストレスのみならず、急激的なホルモンバランスの変化により、身体的変調のみならず、精神的な異常をきたしやすくなります。かつては三世代同居や里帰り分娩などにより、親もとで世話を受け、出産後の身体をゆっくり休めることができました。近年では晩婚・晩産化により高齢妊娠・出産が増加し、女性の年齢が40歳を超えることもまれではありません。それとともに両親の年齢も老齢化し満足な世話が受けられない状況になっています。
育児に対する不安や疲れから、マタニティーブルーズや産後うつが増えてきています。そのため産後ケアの需要が高まってきています。産後の日、3月5日を契機に、出産した母親が、心身ともに健やかに保育できるように配慮することが大切です。これは大切な行政の役割です。
(吉村 やすのり)