10月1日付の朝日新聞によれば、40歳以前に月経がなくなる早期閉経の患者において新しい卵胞を発育させる手段が開発され、米アカデミー紀要電子版で発表されたとの報道があった。
卵巣から卵巣組織を取り出し、1mm四方に細片化して体外で培養し、卵管周囲の腹膜下に移植をした後、通常の体外受精のプロトコールで妊娠・出産が成立したとのことである。早発閉経の一部の患者においては卵胞が存続していることもあり、今後新しい卵胞発育を促す方法として注目されるが、果たして体外での卵胞発育が必要であったかどうかの疑問点が残る。
(吉村 やすのり)