母子感染症シリ-ズ―Ⅹ

パルボウイルスB19PB19

 ヒトパルボウイルスB19PB19)は、伝染性紅斑(リンゴ病)、貧血、関節炎の原因ウイルスです。PB19は大木さ1826cmのウイルスで、動物に感染するDNAウイルスでは最も小さいウイルスの1つです。PB19は赤血球造成を一時的に抑制します。妊婦が感染すると、経胎盤胎児感染の可能性があり、感染した胎児の一部は貧血、胎児心不全、あるいは胎児水腫を示し、死に至る場合もあります。通常の風邪、インフルエンザと同様に、飛沫感染すると考えられます。

(吉村 やすの)

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