国連は、29日世界の人口が2100年に112億人に達するとの報告書を発表しました。2015年現在の人口は73億人で、2050年には97億人に増えると予想しています。2022年にはインドが中国を抜き、世界最大の人口を誇る見通しです。最も早く人口が増えるのはナイジェリアで、2050年までに米国を抜き、中国に次ぐ3位になるとしています。日本は現在の11位(1億2700万人)から、2100年に30位(8300万人)に落ち込む予想です。
予想によると、2100年のインドの人口は16億6千万人で、2位の中国は10億400万人となり、両国で世界人口の約4分の1を占めることになります。3位はナイジェリアで7億5200万人、米国は4億5000面人になると予想されています。アフリアで人口が急増しており、上位10カ国のうち5カ国をアフリア諸国が占めることになります。欧州やアジア、中南米を中心に高齢化が急速に進み、世界の60歳以上の人口は50年までに2倍、2100年までに3倍に膨らみます。世界の平均寿命は10~15年に70.5歳ですが、1995~2100年には83.2歳に延びる見通しです。
(2015年7月30日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)