マイナンバ-制度とは、住民票を持つ全ての人に12桁の個人番号を付与し、国や地方自治体が社会保障や税などの手続きを効率化する仕組みです。所得などの個人情報を把握でき、税徴収や社会保障給付の適正化につながります。2016年1月以降順次、雇用保険や厚生年金の手続き、生活保護や児童手当の給付、確定申告などでマイナンバ-が必要になります。
通知カ-ドは住民票に登録した住所に送られるため、転居時に住民票を移していないと手元に届きません。2016年1月から交付が始まる個人番号カ-ドは、原則として本人が地元自治体の役所で受け取る必要があります。こうした仕組みを知らない住民も少なくありません。自治体は、その制度の準備に追われています。
(2015年8月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)