リケジョの育成

 理系女性である“リケジョ”を増やし、育てようとする大学や企業の動きが広がってきています。リケジョの比率は学部により大きな差があります。2015年度の学校基本調査によると、最少は工学部で13%にとどまっています。一方、比率が高いのは薬学部と歯学部で、それぞれ6割と4割を女性が占めています。
女性にとって、理学・工学系に進んだ後の将来像が見えにくいことが要因とされています。また、理学・工学系ではロ-ルモデルが身近にないため、女性にとって男性職場で働くイメ-ジが残っています。一方、医学部の女性は増えています。医者の子どもが医者を自然と目指す場合が多いように、職業選択は身近な人の影響を受けやすいとされています。医療現場の労働環境さえ整備されれば、医師は女性に適した職業と思われます。

(2015年8月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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