国立青少年教育振興機構の調査によれば、日本の高校生は、米国、中国、韓国の高校生と比べて親を尊敬する割合が低く、親からのプレッシャ-も感じていないことが明らかになりました。親(保護者)を尊敬しているという問いに対し、とてもそう思うと答えたのは、米国70.9%、中国59.7%、韓国44.6%、日本は37.1%と最も低かった。
親に対する尊敬心の低さと同時に、自分に対する自信の無さも目立っています。高校生の7割以上が体力のみならず、勉強も含め自信が無いと答えています。このような親に対して尊敬の心を抱かないのは、最近の学校教育の体制に問題があるとの指摘をよく耳にします。しかし、最も大きな問題点は、家庭内教育にあるのでないでしょうか。
(2015年8月29日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)