女性アスリ-トのヘルスケア―Ⅴ

 産婦人科で用いられている薬剤には、ステロイドホルモンが含まれていたり中枢刺激作用をもつ薬剤があり、一部にド-ピング検査で陽性と判定されることがあります。産婦人科関連で禁止薬剤は、子宮内膜症治療薬でアンドロゲン作用を有するダナゾ-ル、抗エストロゲン作用を有するクロミフェンとシクロフェニル、乳癌の術後ホルモン療法に用いられるアロマタ-ゼ阻害薬、骨粗鬆症治療薬として用いられるSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレ-)などです。
 現在処方されているOCは、ド-ピング検査で陽性となることはありません。不妊治療で使用される排卵誘発剤であるクロミフェンやシクロフェニル、レトロゾ-ルは禁止薬剤となっているので不妊治療している場合には注意をすべきです。女性アスリ-トに対しては、排卵注射薬のゴナドトロピン製剤は問題ありません。

(吉村 やすのり)

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