保育所に入れない待機児童の問題は依然深刻です。全国に60万人いるとされる潜在保育士の現状復帰を促し、保育の担い手の確保を目指しています。資格を持ちながら職を離れている潜在保育士の復職を後押しする取組みが首都圏で広がってきています。
潜在保育士が保育所で働いていない理由については、求職しているが条件に合う求人がないが30%です。保育所に勤めている人の回答では、勤務内容と比べて給与がやや安い、かなり安いが計52%を占めています。保育所定員を増やすには、保育の担い手となる保育士の待遇改善も大きな課題となります。
(2015年11月13日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)