日本の男女格差

 ダボス会議で知られる世界経済フォ-ラム(WEF)は、各国の男女格差(ジェンダ-ギャップ)を指数化し、順位を発表しています。日本は世界145カ国中101位であり、前年の104位からわずかに順位を上げたものの、主要7カ国(G7)の中で最少位でした。このランキングは、政治への参加、職場への進出、教育、健康度合いの4分の計14の項目を使って、男女平等の度合いを指数化し総合順位を決めるものです。G7ではドイツ、フランス、英国が10位台に並び、日本をのぞくと最下位のイタリアが41位でした。
 日本がわずかに順位を上げたのは、女性官僚が増え、政治の得点がアップしたことによります。世界では、100以上の国が、候補者に占める一方の性の割合は6割を超えないなど何らかのグオ-タ(割り当て)制を採用し、女性の政治家を増やしています。一方、職場分野は前年よりわずかに悪化しています。女性の労働参加率は上がりましたが、男女の賃金格差が広がりました。働く女性は増えていますが、待遇を低く抑えられた非正社員が多いことが背景にあります。

(2015年11月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

 

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