多死社会の到来

 このままの少子化が続けば、超高齢社会の次にやってくると予想をされるのが、多死社会です。今後1020年に亡くなる人は急増する見通しで、10年後には年約24万人、20年後には年約35万人増えると予想されます。第1次ベビーブームで生まれた団塊の世代の死亡者数が増えることになります。
総人口が1億人を切ることが問題視されていますが、問題は総人口の減少ではありません。人口構成のバランスが問題であり、出生数の減少をいかに食い止めるかが、最大の課題です。外的な圧力による危機はわかりやすいのですが、少子化などの国内の諸問題に対する危機感は薄く、取り返しのつかない状況に陥る可能性があります。

(2016年1月7日 産経新聞)
(吉村 やすのり)

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