環境省のエコチル調査によれば、3歳児の約30%が午後10時以降に就寝し、約7%は睡眠時間が10時間未満の寝不足状態にあることが明らかになりました。調査は、2011年以降に生まれた子どもが対象で、睡眠状況について母親にアンケートしています。就寝時刻が午後10時以降とした子どもの割合は1歳で13%、1歳6ヵ月で16%、3歳では29%に上りました。
出産時の母親の年齢が20歳未満か、40歳以上だった子どもは遅寝の傾向が顕著でした。母親が40歳以上の場合、上の子の影響で遅くなっている可能性があります。共働き家庭が増えて親の帰宅時間が遅くなっていることも、子どもの遅寝が増えた一因とみられます。3~5歳児は10~13時間眠るのが適切とされています。日本の赤ちゃんは、国際的に見ても睡眠時間が短いとされています。幼児期の睡眠不足がその後の成長にどう影響するのか、継続して調査していく必要があります。
(2016年1月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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