原因不明でまひ

 原因不明のまひを起こす子どもが昨年夏から増加しています。国立感染症研究所(感染研)の調査結果によれば、昨年8月から123日までに報告された患者は、大人も含めて26都府県の男女66人に及んでいます。原因不明のまひは、発熱やせきなどの症状が出た後に起き、一部の患者からエンテロウィルスD68が検出されています。123日現在の患者66人のうち6歳以下は41人で、20歳未満が全体の9割強を占めています。
 原因不明のまひとエンテロウィルスとの関連は未だ不明です。エンテロウィルスは100種類以上あり、子どもに発熱や鼻水、せきを起こすことが知られ、夏から秋にかけて流行します。手足にまひが出るポリオの原因になるウイルスも含まれています。感染研は、患者の回復状況や治療内容などを詳しく調べ、今年度内に結果をまとめる予定です。

(2016年1月20日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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