ベネッセ教育総合研究所の調査によれば、家庭や塾など学校外での学習時間が、高校生は増加に転じ、小学生は過去最長になったことが明らかになりました。中学生を含め増加傾向は鮮明であり、脱ゆとりなどで学校が指導を強め、宿題を増やしている側面が大きいと考えられています。また全国学力・学習状況調査が07年からに始まり、学校間の競争が激しくなったことも一因です。
学習時間が00年ごろまで減った背景には、ゆとり教育のほか、少子化による受験戦争の鈍化がありました。しかし、最近の増加傾向については、学校主導の側面が大きいように思われます。小・中学校にとっては、子どもが自ら学びたいと思えるような質を強化する必要があります。
(2016年1月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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