主夫世帯

 男性が主に家事や育児をする主夫世帯が増えてきています。イクメンの浸透で男性の育児への意識が高まる一方、女性の活躍の場が広がって妻が家計の担い手となる例も増えてきています。専業主夫でなくても、妻が主な家計の担い手で夫が家事や育児をする家庭は多くなってきています。
 女性が出産できるか否かは、職場の支援制度によって大きく左右されます。産休や育休が充実していれば、仕事と育児の両立は可能になります。どちらが育児や家事を行うかは夫婦で決めるべき問題です。妻の方が正社員で給料がいい場合や家事が好きな男性もいるので、これから増えると思われます。妻が専業主婦であるべきとの考えは、そろそろ改めなければなりません。子育てや育児は大変ですが、自分自身を磨くためにも最も有意義な役割です。

(2016年2月27日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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